■2005年6月定例議会 教育市民委員会議案外質問と答弁(6月17日)
1.消費生活(仮)条例
2.自主防犯活動における保険
質問(そえの)
1.消費生活(仮)条例について、今年2月議会の代表質問への答弁で、さいたま市にふさわしい消費者条例の制定に向け、努力していきたいということでした。昨年、消費者保護基本法を改正した消費者基本法が成立し、政令市では本市と広島市をのぞき、消費者条例の改正や制定が行なわれているようです。埼玉県でも消費者基本法にあわせ、条例改正が行なわれ、7月1日から施行とのことです。本市では、3市の合併後、消費者政策に関わる条例がないまま今日に至っています。今回、条例制定に向け動き出したことを評価しております。ぜひ、取り組みが遅れた分だけ内容を充実させたものにして、消費生活の課題をめぐる解決に向けて、市民の安全・安心を消費生活の面で支える消費者政策を積極的に展開していただきたいと望んでおります。以下、4点についてうかがいます。
(1)他の政令市の条例をいくつか比較してみましたが、消費者基本法をベースにしながらも、それぞれ、基本計画や消費者被害防止、事業者や消費者への関わり等に規定力の強弱が見られました。本市の条例策定にあたっては、実効性の確保と市民参画に充分に心がけていただきたいと思いますが、条例制定にあたり、どのような姿勢でのぞむのか?さいたま市にふさわしい条例とは、どのようなものを想定しているのか?お聞かせください。(消費者の権利の明記、消費者の自立(事業者との対等性獲得)、苦情処理・紛争解決、事業者の責務、消費者団体の役割、消費者教育、環境配慮)(2)条例制定に向けた体制とスケジュールについて?(3)策定に関わる審議会等の組織構成と役割について?(4)消費者政策を充実させるための基本計画の策定と推進体制はどのように考えているのか?お聞かせください。
答弁(市民部長)
「(仮称)消費生活条例について」お答えします。「条例制定に向けて、どのような姿勢で臨むのか」についてですが、現在、市では、4消費生活センターを核として、相談業務、講座、講演等の参加啓発型事業、悪徳商法への対応等の市民向けパンフレット、リーフレットの作成・配布による啓発事業、教育委員会との連携による若者向けの教育等、市民が消費生活上のトラブルに巻き込まれないように工夫しながら、事業を実施しております。今後も、市民参加のもと、消費者被害の未然防止やトラブル解決に向けて、さらに検討してまいります。次に、「条例制定に向けた体制、スケジュール」ですが、今後、条例制定のためのご意見をいただく委員会のような組織を考え、条例の骨子などを検討していただき、市民の声を聞くパブリックコメントの実施を考えております。また、「基本計画の策定と推進体制について」ですが、まず、条例制定に向けて努力させていただき、基本計画等につきましては、その後に、検討させていただきたいと考えております。
*そえのひとこと
非常にあいまいな答弁で、組織構成もスケジュールも応えなし。質問趣旨はちゃんと伝えてあるのに。基本計画も今から射程に入れておく必要があるはずです。
質問(そえの)
2.自主防犯活動における保険について、私の所属している自治会でも、昨年末に警察の方を講師に防犯講話を開き、6月から自主防犯パトロールを自治会員持ち回りで始めています。警察の方の話では、きれいな街、挨拶が行き交う街は犯罪が少ないとのことでした。コミュニティがきちんと作られているところは、ご近所同士の助け合いもスムーズにいき、安心して安全に暮らせる、ということだと思います。(仮称)さいたま市安全・安心のまちづくり条例の策定も本年度、日程にのぼっています。犯罪の多発する状況下で、市民が自主的に自分たちの住む地域を守ろうという機運が高まっているなか、行政としても、これらの取り組みを積極的にバックアップしていただきたいと思います。防犯活動において、市民が取り組むのはあくまでも自主的、自発的な取り組みであり、住みやすい街にしていくために、お互いに協力し合おうというまちづくり活動の一環でもあります。しかし、防犯という性格上、万が一、事件・事故に遭遇する危険性も高いと思います。昨年のこの委員会でのやりとりでは、防犯活動中のトラブルへの補償として、さいたま市地域活動傷害見舞金制度があるが、この制度の適用事例は一件もないということでした。危険性への対策としては見舞金制度よりも、保険適用で保証するのが望ましいのではないかと考えます。以下の点について、お聞きします。
(1)さいたま市内10区での防犯活動の形態はそれぞれであり、この保険の適用状況についても種々あるようです。防犯の担当所管として、各区における防犯活動および保険適用の実態把握についてどうか?お聞きします。(2)各区との連携、調整については、どのように行なっているのか(3)本年度の防犯広報・啓発事業として1050万円が予算措置されている。防犯パトロールに伴う用品購入と地域防犯活動団体補助金とされているが、この内訳についてお聞きかせください。(4)南区では防犯推進員以外のパトロール参加者にも、区の補助で防犯協会の保険をかけているそうです。各区の防犯活動団体の組織形態は異なりますが、それぞれの区で団体、協議会をつくるよう働きかけること、各自主的防犯活動団体が自分たちの活動に見合った保険を選べるように、情報提供していくことが望ましいと考えますが、見解はどうかうかがいます。
答弁(市民部長)
自主防犯活動における保険についてお答えいたします。まず、各区における防犯活動および保険の加入状況ですが、現在、市内各地区で自主防犯パトロール等の活動を行なっている団体は、自治会を中心に、約450団体ございます。また、保険の加入状況ですが、市で把握している限りでは、協議会等を組織している団体については、保険加入しているところが、徐々に増えてきている状況です。
次に、各区との連携、調整につきましては、地域の実情に応じた防犯対策をより一層強化するため、市役所および区役所の防犯担当、市警察部、市内7警察署の関係各課との、定期的な会議の開催に向けた準備を現在進めております。
次に、防犯対策予算の内訳についてですが、地域防犯活動団体に対する助成金として500万円、消耗品費といたしましては、岩槻区を含めた地域防犯推進員の防犯パトロール用ジャンパー等の防犯用品で500万円、地域安全協定の締結事業者に配布する防犯ステッカーに50万円等を計上しております。
次に、防犯活動団体等の設立促進につきましては、住民の方々が積極的に参加していただけるよう、各区を通じて引き続き支援してまいります。また、防犯活動における保険については、ご指摘のとおりいろいろな保険がございます。各団体が、それぞれに見合った保険に加入していただき、本年度につきましては、先ほど申し上げました地域防犯活動団体助成金でその一部を助成してまいります。
*そえのひとこと
防犯担当のセクションは、市民総務課ですが、この課はいくつも所管を抱えていて、各区のコミュニテイ課や警察等々関係機関との連絡調整も大変だろうと思います。防犯に関わる「安全・安心のまちづくり条例」も今年度策定する予定ですし、防犯に特化した担当室を置くべきだと思います。
■2005年6月定例議会 議案請願審査 結果
▼市長提出議案(全議案とも可決そえのはすべての議案に賛成しました)
(議案208号~269号採決結果原案可決)
第208号平成17年度さいたま市一般会計補正予算(第2号)
第209号平成17年度さいたま市浦和駅東口駅前地区市街地再開発事業特別会計補正予算(第1号)
第210号さいたま市統計調査条例の一部を改正する条例の制定について
第211号さいたま市市税条例の一部を改正する条例の制定について
第212号さいたま市宇宙劇場条例の一部を改正する条例の制定について
第213号さいたま市体育館条例の一部を改正する条例の制定について
第214号さいたま市大宮武道館条例の一部を改正する条例の制定について
第215号さいたま市浦和ふれあい館条例の一部を改正する条例の制定について
第216号さいたま市大宮ふれあい福祉センター条例の一部を改正する条例の制定について
第217号さいたま市介護老人保健施設・老人福祉施設グリーンヒルうらわ条例の一部を改正する条例の制定について
第218号さいたま市老人福祉センター条例の一部を改正する条例の制定について
第219号さいたま市健康福祉センター西楽園条例の一部を改正する条例の制定について
第220号さいたま市老人憩いの家条例の一部を改正する条例の制定について
第221号さいたま市高齢者デイサービスセンター条例の一部を改正する条例の制定について
第222号さいたま市与野本町デイサービスセンター条例の一部を改正する条例の制定について
第223号さいたま市重度要介護高齢者手当支給条例の一部を改正する条例の制定について
第224号さいたま市心身障害総合センターひまわり学園条例の一部を改正する条例の制定について
第225号さいたま市大崎むつみの里条例の一部を改正する条例の制定について
第226号さいたま市障害者福祉施設春光園条例の一部を改正する条例の制定について
第227号さいたま市槻の木条例の一部を改正する条例の制定について
第228号さいたま市日進職業センター条例の一部を改正する条例の制定について
第229号さいたま市かやの木作業所条例の一部を改正する条例の制定について
第230号さいたま市みずき園条例の一部を改正する条例の制定について
第231号さいたま市心身障害者地域デイケア施設条例の一部を改正する条例の制定について
第232号さいたま市さくら草学園条例の一部を改正する条例の制定について
第233号さいたま市杉の子園条例の一部を改正する条例の制定について
第234号さいたま市大砂土身体障害者デイサービスセンター条例の一部を改正する条例の制定について
第235号さいたま市母子生活支援施設条例の一部を改正する条例の制定について
第236号さいたま市児童センター条例の一部を改正する条例の制定について
第237号さいたま市放課後児童クラブ条例の一部を改正する条例の制定について
第238号さいたま市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について
第239号さいたま市浄化槽保守点検業者登録条例の一部を改正する条例の制定について
第240号さいたま市営自転車等駐車場条例の一部を改正する条例の制定について
第241号さいたま市営北浦和臨時駐車場条例の一部を改正する条例の制定について
第242号さいたま市営北与野駅北口地下駐車場条例の一部を改正する条例の制定について
第243号さいたま市営桜木駐車場条例の一部を改正する条例の制定について
第244号さいたま市営岩槻駅東口公共駐車場条例の一部を改正する条例の制定について
第245号さいたま市コミュニティ施設条例の一部を改正する条例の制定について
第246号さいたま市新治ファミリーランド条例の一部を改正する条例の制定について
第247号さいたま市大宮ソニック市民ホール条例の一部を改正する条例の制定について
第248号さいたま市文化会館条例の一部を改正する条例の制定について
第249号さいたま市伝統文化施設条例の一部を改正する条例の制定について
第250号さいたま市中小企業融資条例の一部を改正する条例の制定について
第251号さいたま市産業文化センター条例の一部を改正する条例の制定について
第252号さいたま市働く女性の家条例の一部を改正する条例の制定について
第253号さいたま市農業近代化資金利子補給条例の一部を改正する条例の制定について
第254号さいたま市食肉中央卸売市場業務規程の一部を改正する条例の制定について
第255号さいたま市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について
第256号さいたま市高齢者いこいの公園条例の一部を改正する条例の制定について
第257号さいたま市地域プール条例の一部を改正する条例の制定について
第258号さいたま市大宮公園サッカー場条例の一部を改正する条例の制定について
第259号さいたま市みどりの条例の一部を改正する条例の制定について
第260号さいたま市地区計画区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定について
第261号動物愛護ふれあいセンター(仮称)建設(建築)工事請負契約について
第262号赤山東線こ線橋改築工事委託契約について
第263号財産の取得について(辻南小学校建設事業用地)
第264号さいたま市総合振興計画基本構想の改定について
第265号埼玉県中央広域行政推進協議会を設ける普通地方公共団体の数の減少及び規約の変更について
第266号彩の国さいたま人づくり広域連合を組織する地方公共団体の数の減少について
第267号市道路線の認定について
第268号市道路線の廃止について
第269号市道路線の変更について
(以下の議案採決結果承認)
第270号専決処分の報告及び承認を求めることについて(平成17年度さいたま市老人保健事業特別会計補正予算(第2号))
第271号専決処分の報告及び承認を求めることについて(平成17年度さいたま市競輪事業特別会計補正予算(第1号))
(以下の議案採決結果同意)
第272号助役の選任について(岩木浩氏)
第273号助役の選任について(大庭誠司氏)
第274号収入役の選任について(小宮義夫氏)
第275号教育委員会委員の任命について(緒方恭子氏)
第276号教育委員会委員の任命について(藤間文隆氏)
第277号監査委員の選任について(矢部謙二氏)
第278号監査委員の選任について(中村正彦氏)
第278号監査委員の選任について(青羽健仁氏)
第278号監査委員の選任について(花岡能理雄氏)
第278号人権擁護委員候補者の推薦について(菅野文枝氏)
第278号人権擁護委員候補者の推薦について(中島敏子氏)
第278号人権擁護委員候補者の推薦について(松岳みわ氏)
第278号さいたま市議会資産等公開審査会委員の嘱託について(伊藤一枝氏)
第278号さいたま市議会資産等公開審査会委員の嘱託について(関根昭治氏)
第278号さいたま市議会資産等公開審査会委員の嘱託について(本田弘氏)
第287号さいたま市議会資産等公開審査会委員の嘱託について(松本泰世氏)
第288号さいたま市議会資産等公開審査会委員の嘱託について(矢野香代子氏)
▼議員提出議案(継続審査)
第11号さいたま市住民基本台帳の閲覧等に関する条例の制定について